2020 SUPER GT Rd.1 FUJI GT 300km RACE
2020/7/18-19
富士スピードウェイ(1周 4.563km)
#33 エヴァRT初号機 XWorks R8
予選:20位 決勝レース:18位
世界的な新型コロナウィルスの影響で数ヶ月遅れで開幕した今シーズン最初のレース。
この難しい状況下ではあるが、たくさんの人の尽力・調整がありレースが出来る喜びに感謝していきたい。
今シーズン、X Worksとエヴァンゲリオンレーシングは昨年のNissan GTRからAudi R8 LMS EVOへと車両を変更してエヴァRT初号機 X Works R8として始動。
この週末に合わせて今年のニューカラーリングを初披露し、ファンの皆さまの反響をオンラインからも熱く感じた。
今シーズンは年間を通して2名の香港人ドライバー、ショウン・トン選手とアレックス・アウ選手で参戦する予定であったが、残念ながら渡航制限によりアレックス・アウはレースに参加出来なかった。その為チームはドライバーとして篠原拓朗選手を起用。
また同様にチームオーナーであるマーチー・リー、チーム代表のロン・レイシャートというチーム首脳陣に加え、予定をしていた2名の外国人エンジニアらも渡航制限により現地に入れなかった。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため主催者サイドはイベントを縮小し、通常土曜日に行われる予選を日曜日へ変更、レースと共にワンデーイベントとした。
ウェットとドライの複雑なコンディションのなか車両のセッティングは難しい選択を迫られた。
土曜日に行われたフリープラクティスは悪天候のためディレイが続き日没と共に終了。
このフリープラクティスでは篠原拓朗選手の習熟とルーキーテストでほぼ50%の時間が費やされた。
残された僅かな時間の中でチームはレースに向けてのセッティングとブレーキの焼き入れなどの作業を行った。
悪天候によるディレイでフリープラクティスが予定よりも遅く終了したのちもチームは翌日朝の予選に向けて深夜まで作業を進めた。
予選および決勝レースが行われる日曜日の朝、天候は雨。
予選の開始時、路面はまだわずかに濡れておりウェット、ドライのどちらのタイヤで行くべきかギャンブルであった。結果的にドライタイヤを選択しショウン・トン選手は10分間の予選アタックに臨んだ。
まだ路面は所々濡れておりドライビングは困難を極めた。ショウン・トン選手の出したベストラップは四輪脱輪によりタイムを抹消、チームはベストラップを失いQ1敗退。
路面は次第にドライへと変化しQ2では続々とタイム更新。予選の最終結果は20位。
決勝レースに向けてはレースペースを考慮した作戦を執ることとなり、クリアラップとラップタイムの向上をターゲットとして早めにピットイン作業を終えレースを闘う決断をした。
昨年のスターティングドライバーであったショウン・トン選手を今回もスターティングに起用。レースではタイヤの温めに苦労したが順位をキープすることが出来た。
ショウン・トン選手の20周を超えるドライビングの後、ステアリングは篠原拓朗選手へと託され残りの40周を走り切ることになる。
チームはミスのないクリーンなピットストップ作業で篠原選手を送り出し、後続車両とのギャップを稼いだうえに上位15位圏内でフィニッシュできるポジションを獲得。
しかしながら篠原選手のスティント中にセーフティーカー導入、ニュータイヤで築き上げたポジションとギャップを失ってしまう。
その後もミスなく安定したラップで走り続けて、エヴァRT初号機 X Works R8は 最終的に18位にてチェッカーフラッグを受けた。
チームはこの結果をポジティブに捉え、その結果からたくさんの学ぶべきデータを得て、次戦に向けて戦いの準備をしていく。
◇ドライバーコメント
ショウン・トン選手:
タフな週末だったがレースに戻ってこられて本当に嬉しい。
新型コロナウィルスの影響で通常のチーム運営ではない状況は容易ではなく、特に今年は新しくR8 LMS Evoに変更をしたこともあり、その中でもチームのエンジニアやスタッフがレース中にも色々と改善をしながら進めていくという状況だった。
レースではロングランに焦点をあてたタイヤマネージメントをキーポイントに走行。
自分のスティント後半では徐々にパフォーマンスも良くなっていった。
今回のレースでは自分たちの改善点も見つかり次戦富士では学んだことをしっかりといかしてステップアップしていきたい。
久しぶりにレースが出来る喜びを噛みしめながら次へと向かいたい。
篠原拓朗選手:
まず始めに2020年と言う難しい年の中、レースができる事をとても感謝しております。
初めてのGTでのチームがXWorks・EVANGELION Racingで走れて嬉しかったです。
レースはとても厳しいペースでしたが、良い事も沢山ありました。
初めてのR8 LMS GT3でのレースはとても運転が楽しかったです。
そして強いチームメイトであるショウンと走れた事は光栄な事です。
まだまだ反省点も沢山ありますが、まずはきちんと走りきれて良かったです。
今回の経験をこれからのレースに活かしていきます。
本当にありがとうございました!
0コメント