2020 SUPER GT Rd.4 MOTEGI GT 300km RACE
2020/9/12-13
ツインリンクもてぎ(1周 4,801km)
#33 エヴァRT初号機 XWorks R8
予選:24位 決勝レース:17位
開幕からの厳しいシーズン、第3戦鈴鹿もなかなか運に恵まれず、リベンジをかけてツインリンクもてぎでの第4戦を迎えた。
ドライバーラインナップは前戦に引き続きレギュラードライバーのショウン・トン選手と経験豊富な日本人ドライバー、木村武史選手。木村選手はこのレース後すぐに開催されるル・マン24時間耐久レースへの参加が決まっている。
チームはレースに向けて準備万端、しかし唯一コントロールできないのが天候。特にこの週末は重要なキーポイントになり、良くも悪くもレースへの影響をチームにもたらした。
公式練習セッションは、ショウン・トン選手のドライビングによってベースセットのチェックが行われ、その後チームは木村選手を振り始めた雨でぬれたコンディションとウェットタイヤへの習熟を目的にコースへと送り出した。
雨はすぐに止み、車両をドライのセットアップへと戻したのち再びショウン・トン選手へと交代、細かなセットチェンジと共に順調な走行を続ける。
路面は完全に乾き、今度はもてぎでのドライコンディションへの習熟の為、木村選手へとチェンジ、約10周をこなした後、最後はショウン・トン選手がセッション最後まで担当した。
セッション後の順位はラップタイム1分50秒2の24位、トップタイムからは1.5秒遅かった。
チームでのデータ分析が行われ、ショウン・トン選手は自身のベストタイムから0.5秒は確実に縮められるであろうポイントを見つけることが出来た。
公式練習セッション後も天候は雨と晴れとを繰り返す難しいコンディションのまま予選を迎えた。
予選は今回も引き続きA、Bの2グループに分けられて行われた。最初のAグループの予選はドライ。しかしBグループの予選時間には湿った雲がたれこめてきた。
難しい状況のなか、チームはドライタイヤでのBグループ予選アタック開始。多くのチームがスリックタイヤでの走行、しかし次第に雨量は増えていき、ついにセッションは赤旗中断。
増える雨量を考慮し、ショウン・トン選手は残りの予選セッションをウェットタイヤへ変更してアタックすることを決断し、再度コースイン、ラップタイムを上げていった。しかしながら雨はすぐに止んでしまい日が差し込み始めた路面は一気にドライコンディションへ。スリックタイヤを履き続けたチームはタイムを更新しはじめて大きく離されてしまう。結果的に我々のチームは50/50の掛けに負けてしまった。結果は予選順位24位にて終える事になった。
決勝が行われる日曜日、ウォームアップ走行ではレースをシュミュレーションしたタイヤと燃料を積んで、スタートドライバーを担当する木村選手がドライビング、その後ショウン・トン選手により最終チェックが行われた。
最終調整されたエヴァRT初号機 Xworks R8は木村選手によってグリッドへと出撃。
レースは序盤から荒れ、セーフティーカー(以下SC)が介入した後に再スタート、一度冷えてしまったタイヤとポジション争いのタフな戦いが繰り広げられた。
20周を超えたのち、ステアリングは木村選手からショウン・トン選手へと託され、ニュータイヤとともにコースイン。
周回を重ねる毎にラップタイムを縮めていくショウン・トン選手。しかし他の車両との接触が起こってしまい空力を調整する重要なパーツが破損。しかし追い上げを続けるショウン・トン選手の勢いは止まらない。レース後半に再びSCが介入、ラスト10周のスプリントレースの様相を呈していった。
再スタート後は毎ラップオーバーテイクを披露しポジションをあげてストレートに帰ってきた#33エヴァRT初号機 Xworks R8。
終盤には再び他の車両との接触の影響でポジションを2つ落としてしまうが、レースは17位にまで順位をあげてチェッカーフラッグを受ける。
まだ本来のポテンシャルを発揮しつくせないままの結果ではあるが、レースの様子や10台以上をオーバーテイクできた結果をみるだけでも、後半戦に向けてのかなり明るい光がみえてきた。チームは10月に行われる第5戦富士へ戦いのあゆみを進めていく。
◇ドライバーコメント
ショウン・トン選手:
予選でのタイヤ選択ミスがレースウィークをタフにしてしまった。
しかしレースでは良いペースで走れたし、ポジション争いや沢山のオーバーテイクができて本当に楽しかった。本当に面白いレースだったし、次は10位以内には入れるような感じもする!支えてくれているスポンサーやサーキットの外から応援してくれているファンのみんなに感謝しながら、チームと一緒にこれからも戦い続けていくよ。
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